2010年09月25日

鶏皮で飲む

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(セブンイレブンの冷凍枝豆はふっくらパキパキで本当に旨い)

雨が強くなってきたので近所のセブンイレブンで簡単に買物を済ませて帰宅する。PB商品の「ブリュー」(123円)、冷凍枝豆(100円)、「炭火焼き鳥」(298円)、3パック入りのミニ豆腐(99円)、全部で約600円だ。「炭火焼き鳥」は、もも、つくね、鶏皮の3本入り。ちゃんと炭火の香りがして、肉もしっかり歯応えがある。20年前の粗悪なコンビニ惣菜に比べると、隔世の感がある。面倒なのでシャワーは明日の朝浴びることにして、さっそく晩酌を始めることにする。思えば鶏皮を食うのは久しぶりだ。

学生時代に通っていた銭湯の近くに、老夫婦が営む小さな焼鳥屋があった。バイト代が入って懐が温かな時は、風呂上りにその店に立ち寄るのが楽しみだった。お通しのモヤシナムルをつまみながらビールを飲んでいると、注文した焼鳥が4本焼き上がってくる。当時必ず注文したのが鶏皮の塩焼きだ。ていねいに仕事をした上で、1切れずつ上手に丸めて串に刺してある鶏皮は、粒が大きく表面が少し焦げていて実に旨そうだ。もう待ちきれないとばかりに手を出す。前歯がカリッと皮の表面に食い込み、すかさず香ばしい風味が鼻腔を満たす。さらに奥歯でクニュトロと噛めば噛むほど、鶏のおいしい脂の味がジュワッと舌の上に飛び出して思わずうっとりとなる。すかさず生ビールを含んで口中を洗い流し、さてさっそく次の一口に手を伸ばす。もう止らない。

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(中央に醤油とショウガの海。小笠原流でも推奨されている冷奴の食い方)

あとは自家製キムチかニラタマ(塩焼き)を取り、焼酎の炭酸割りを3杯飲んでも2000円でお釣りが来た。都電の学習院下駅から早稲田方面に向う路地の途中にあった店だが、まだ残っているだろうか。まあ何が言いたいのかと言うと、鶏皮は塩焼きに限るということだ。タレを付けると、せっかくの香ばしい最初の「カリッ」が失われてしまう。そうは言うものの、たまにはタレ焼きの皮も悪くない。官能的なクニュトロ感をたっぷり楽しんでから飲み込み、鶏の脂の余韻を楽しむ。さらに「ブリュー」を飲むと、滅多に口は利かないけれど「あうん」の呼吸で混雑する店を切り盛りしていた老夫婦の顔が目に浮ぶようだ。あれほど好きだった鶏皮を今ではほとんど食わなくなってしまったが、私にとってビールと鶏皮の組合せは学生時代の懐かしい味である。
posted by やきとり at 00:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 飲食方面 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さすが、やきとり師匠。やきとりを語らせると右に出るものはいませんね!

やきとり食べたくなってきたー!なってきたー!なってきたー!
今日は仕事で遅いので、明日の晩あたり、、、ウヒヒ。
Posted by みみず at 2010年09月25日 10:01
 こんにちは。小生も鳥皮は好きです。学生のときは、確かグラム20円くらいという安さに負けて西荻の西友でよく買いました。パリパリにから揚げして、カレー粉を振って食うというものでしたが、上手く揚らずやたら油っぽい鳥皮をニチャニチャ食べていたのを思い出します。
 焼き鳥の鳥皮も素敵ですよね。小学生のころ一番安かったので、ときどき買い食いしました。軟らかさ、ゼラチン感、油の旨味、プラス『侘び寂び』、小生にはぴったりとはまる食べ物です。
 帰りが遅くなると駅前の惣菜チェーン店を覗くのですが、半額コーナーに焼き鳥が残っているとうれしいです。パックにとり皮が混じっているとしあわせです。レバーが3本くらい混じっているとボソボソしているだけなんで悲しいですが。
 一番おいしいのは、駅前の肉屋で1本80円のとり皮を買い、1〜2時間歩いて山の上で炭で焼いて銀河高原ビール辺りを奢って頂くことです。景色・天気も良ければ極楽なのですが、一人でやると別の感情に支配されそうなので、せいぜい年に2,3回できたらいいなというところなのが悲しいです。やきとり様もいかがですか?『最高の調味料』を使うし、景色の良い『異界』なので、お酒も料理も化かされたかのような異常な美味さですよ。
 では
Posted by L at 2010年09月25日 10:33
>みみずさん
ツマミに色々ありますけども、やはり私は焼鳥やモツ焼が一番好きでございます。年齢的に皮はさすがにキツくなりましたが、レバーとカシラが2本ずつあればチューハイ5杯は飲めまっせ。

現在観ている野球中継が終ったら、さーて久しぶりに飲みに行こうかなあ。

>Lさん
生の鶏皮は安いんですよね。肉屋で小さなビニール袋にいっぱい入って100円とか200円で売ってました。少し焦げるくらいにカラリと仕上げて適度に油を落さないとキツイでしょうね。

それにしても鶏皮をチョイスする小学生とは渋いですな。子供ならせいぜいツクネか正肉でしょう。あと冷めたレバーほど悲惨なものはありませんね。あれは確かに食ってて悲しい。レバーは店で焼きたてを食うに限ります。

残念ながら近くに山はありませんが、たまに近所の公園で缶ビールを飲みます。ツマミは肉屋で買ったハムカツかコロッケ。これからの季節はなかなか良い気分ですが、子供を遊ばせるママたちの視線が痛いのが難点でして。
Posted by やきとり at 2010年09月25日 16:03
そういえば貧乏だった頃、鶏皮が大好物で、スーパーで大量購入してきて、小さく切ったものをラップに小分けして冷凍してました。ぐらぐら煮立ったお湯で解凍ついでに油抜きして、風呂上がりのオヤジくらいのさっぱり感になったところで、フライパンに投入。油をキッチンペーパーで吸い取りながらカリカリ直前で塩胡椒して、カリトロ半々というところで仕上げるというのをよくやりました。ビールにめちゃ合うの。ちなみに、金龍の塩胡椒でした。これがうまいの。http://www.yamashin-beef.com/65/post_19.html
Posted by みみず at 2010年09月27日 07:32
風呂上りのオヤジくらいサッパリしたものはこの世にございません。そこまで脂を落したら、煮込み料理にも使えそうですね。まあビールにはシンプルにカリトロク&ニュトロに塩胡椒がピッタリかも! それにしても塩胡椒にまでこだわりがあるとは・・・さすがセレブ様は違いますことね奥様!
Posted by やきとり at 2010年09月27日 23:56
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