2011年01月10日

塩辛で飲む

ika.jpg
たしか22年前の成人の日は、高田馬場の居酒屋のカウンターで1人で飲んでいた。私は学生時代から1人で飲むのが好きだったが、そんな時はイキがって必ず塩辛を注文した。小鉢にちょっぴり盛られた塩辛が380円。本当は似たような値段の豆腐ステーキとかアジフライとか、ボリュームのあるツマミを頼みたいのだが、20歳前後は何かと形から入りたいジェネレーションである。塩辛を舐めながら熱カンを飲む自分に酔いたいお年頃というわけ。

そのころ居酒屋で出される塩辛は色がもっと赤く、舌がしびれるほど塩からかった。私の行きつけの店では、小鉢の底にこんもりと大根おろしの山が敷いてあって、塩辛と一緒に口に含むと塩分が中和されて丁度良い味になった。もっとも今思えば、大根おろしの上げ底でカサを増していただけなのかもしれない。だが塩で固くしまったイカの身を食べ尽くした後でも、赤黒いワタの染み込んだ大根おろしが良いツマミになった。

ところが最近、居酒屋やスーパーで見掛ける塩辛は、写真のように色が白っぽいものばかり。まるでイカワタに浸したイカの刺身みたいだ。まあこれはこれで旨いんだけど、赤い塩辛で酒を覚えた者としては物足りない。それでも新鮮な塩辛が安価で食えるようになったのだから素直に歓迎しよう。塩辛を前歯でクミクミと噛みしめながらレンジでチンした日本酒を飲めば、酒の味が一層ふくらんで得も言われぬ至福感に包まれるのは昔も今も変らない。

ところで8人兄弟の父の函館の実家では、大人たちがふかしたジャガイモにイカの塩辛を乗せて丸かじりしていた。子供心に、あれはジャガバターより旨いと思ったものだ。まあそれだけの話です。
posted by やきとり at 01:00| Comment(14) | TrackBack(0) | 飲食方面 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もっぱらご飯のお供ですね自分は、北海道にはあなた好みの一品、鰊の塩辛みたいな?鰊の切り込みと言う物があります。
Posted by 介護員 at 2011年01月10日 10:45
同じく函館出身のうちの母もよく新鮮ないかのわたと切り身で「切り込み」を作ってただす。でも幼少期ご飯がわりにじゃがいもばっかり食わされたというトラウマからかじゃがいも料理があまり出なかったのでじゃがいも塩辛のせは食べたことないなあ。今度試しに食ってみます。
Posted by DoX at 2011年01月10日 10:58
時々無性に食べたくなるのですが、イカは大人の味。
私は初心者向けのタコの塩辛の方が好きですー。
塩辛のお茶漬け、うんまいですよね〜♪
Posted by みみず at 2011年01月11日 07:42
>介護員さん
ほほう、切り込みは初耳です。早速調べてみました。

http://store.shopping.yahoo.co.jp/kaisotonya/yms0046.html


この中に、「昔の切り込みは、もっと塩辛くて、骨付きだったりしましたが、今風の切り込みといいますか、食べやすい仕上がりです」とあるので、塩辛同様、切り込みも軟弱化しているようですね。それにしても食ってみたいなあ。

>DoX先生
へー自家製できるんですか。そいつは出来合いのより旨そうですね。ジャガイモについては私の父もまったく同じで、大人になってからジャガイモが嫌いになったそうです。でも塩辛のっけはオススメです。あまりの旨さにマッチョナイスガイなDoX先生なら、軽く5個はイケるんじゃないでしょうか。

>みみずさん
タコの塩辛は食べたことないなあ。そんなのがあるんですね。タコのワタで漬けるとしたら、イカの塩辛よりアッサリしてそうです。仙台名物ホヤの塩辛も旨いですが、こっちはイカより上級者向けかも(笑)。日本酒にも白米にも、塩辛はベストマッチでございます。と、ここでふと思いついたのですが、お好み焼きに入れたらどうなるんだろう・・・と、粉食文化圏の人々に丸投げしてみる。
Posted by やきとり at 2011年01月11日 10:09
作ったことはモチロン考えたこともないデス。
まぁ、イカ玉があるんだからイカ塩辛玉があってもいいんじゃないのと思わなくもないけど塩辛って火が通るとどんな味になるんでしょうね。キムチ乗せってのはあるんで上に乗せるって手もありますが。
・・・と、呼ばれた気がしたので書いてみました。
Posted by そんなにおこのみ好きでもないひ at 2011年01月11日 11:10
元々入ってますもんね。塩辛だとソースではなく醤油の方が合いそうです。ただ火を通すとフツーのイカの味になってしまうような気もします。ん? これ塩辛なの? フツーのイカじゃん、みたいな。なのでひまださんの仰るように焼いたてから後乗せした方が塩辛が生きそうです。しかしその場合でも、醤油は要らない? 青のりと紅生姜は? と別の問題が生じてきますけども。

お好み焼きはツマミになりませんよね。最初から最後までずーっとソース味だし、すぐ腹いっぱいになっちゃうし・・・と、あえて粉食文化圏の方々にケンカを売ってみる。
Posted by 実は私もそんなに・・・の、やきとり at 2011年01月11日 12:58
呼ばれてないのに ^^;

塩辛はイカに限りますなぁ。
新鮮なイカが入手できたころは、イカの塩辛つうのも乙なもんです。
で、レシピをネットで拾ってみました。

http://nsakanaya.exblog.jp/4001955/
↑こちらの写真では割と新鮮そうです。
イカソーメンならこれ位が良さそう。

http://oisiso.com/ika_siokara.html
↑こっちの写真のイカはそろそろ焼くしかないレベルですなw
まぁ、刺身なら適度にコクがあって未だなんとか(塩辛には古すぎ)

昔、「イカの身が白いのは新鮮」というギャグがありました。
Posted by とみんぐ at 2011年01月11日 22:36
酒盗なんかもケッコーな物ですが、あれはあまりに塩からいので、瓶で買うとなかなか減りません。店で頼むのが無難かも。それにしてもイカ塩辛を自家製する人もいるんですね。私などにはとてもとても・・・出来合いのを買ってきてアレコレ言うのが精一杯でございます。もしや、とみんぐさんは自家製派? そうだとしたら尊敬します。私もぜひご相伴に預かりたいなあ。
Posted by やきとり at 2011年01月12日 11:35
お好み食うためにビール飲むんでその逆は無いですよね。世の中色んな人が居るんでそんな方もおられるかも知れませんが。ソース無しで食える様にタネにダシと醤油を効かせて小さく薄めに焼くとこれは結構アテになります。まぁ所謂お焼きですね。ウチで作るのは大概こっちであります。
Posted by アテネタ連発ひ at 2011年01月12日 12:25
具(イカ、豚、ネギ、紅しょうが)をたっぷり入れて小麦粉はあくまでもツナギ、で、しょうゆ味。そんな感じのお好み焼きならツマミになりそうですね。あと確かに大きさも大切です。ドテーッとでかいお好み焼きが目の前にあっても、酒飲みとしてはイマイチそそらない。小さめというのがポイントですね。ついでに、チューハイ&もんじゃは鉄壁のコンビです。
Posted by やきとり at 2011年01月12日 12:39
塩辛はウイスキーにも合いますよね。
Posted by 非国民 at 2011年01月16日 03:56
濃厚なツマミはオールマイティーですね。やったことはないけど、赤ワインでもイケそう。
Posted by やきとり at 2011年01月16日 11:54
確かに、塩辛、昔はもっと赤みが強かったですよね。そして、もっと塩辛かったような・・・。
ちなみに、幼児の頃、祖父の晩酌のお供で塩辛食べ過ぎて腎臓壊したことがありますです。で、大好きな塩辛を小学2年生位まで食べられなかった過去が(^^;
Posted by bronks at 2011年01月16日 20:01
まあ塩辛なんて、普通は子供は食わないですからね。私は小学生の時はトマトが大嫌いでした。舌がチクチク痛くなるから(笑)。今では夏のビールのお供に欠かせませんが。というわけで文句を言うよりも、塩分控えめでアッサリ新鮮な塩辛が食べられるようになった現代に感謝すべきかもしれませんね。
Posted by やきとり at 2011年01月17日 00:02
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。