2011年05月13日

いかなごで飲む

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なめぴょんさんに頂いた神戸土産「いかなごのくぎ煮」で飲んでみた。私はいかなご初体験であり、まずペラペラの封筒のようなパッケージに途惑う。これは果して食い物なのか? ちょっと不安な気分で紙袋の中を確認すると。

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あ、間違った!(わざとらしい)

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なるほど佃煮風のいかなごが、たたみいわし状に薄く伸ばされ、ビニールパックに収められている。1匹ずつしっかり形を残した小魚がアメ色に輝いて、これはなかなか旨そうだ。まずは中身を全部タッパーに絞り出してから、今回食べる分だけ小皿に取り分ける。今日はビールは抜きで、いきなり常温の日本酒から入ろう。ついでに残り物の豆腐半丁を用意して、さてお楽しみの晩酌タイムである。

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ひとまず酒を口に含む。うまい。常温の酒は、暑くも寒くもない今の季節が一番沁みる・・・って、こないだも書いたっけ。さっそく5匹ほどつまみ上げ、舌の上に乗せてみる。上あごと舌で押し潰そうとすると、思った以上に固い。なるほど確かに「くぎ煮」だ。そこで前歯でクミクミと噛んでみた。小さいのや大きいのが混ざっているので食感が面白い。最初に声高に主張してくるのが「甘み」だ。しかしすぐにスーッと消えて、代わりに磯の匂いや小魚特有のわずかな苦味と香ばしさが、渾然一体となって口中に広がるではないか。

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佃煮に似ているが、老舗の高級品ならともかく、300円くらいの安物だと始めから終りまでずーっと甘さが主張してくる。しかし大黒屋のいかなごの甘さはくどくないのだ。絶妙な味付け、風味。そんな物が、米で作った日本酒に合わないはずがない。すかさず酒をふくむと、磯の匂いが増幅されて、口の中に越後平野が出現する。清純な水に育まれた米、その米で作ったうまい酒、そして新鮮な魚が奏でる清冽なハーモニー(神戸関係ないじゃん)。木綿豆腐にちょこっと載せて食ってもうまい。「日本人で良かった!」と、誰もが珠代化する瞬間である。

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なめぴょんさん、誠にケッコウな物をありがとうございました。初体験のイカナゴ、3日で完食です。そうそう後日、納豆に混ぜて食ってみたら、これも最高でした。納豆との相性も良い、なんて書くと怒られるかな?


posted by やきとり at 12:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 飲食方面 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>口の中に越後平野が出現する。

よくもまあこんな表現が思いつくもんですなあ。
やっぱスゲエやと感心。
Posted by みみず at 2011年05月13日 19:15
ギャー! 先日は大変失礼しました。も、もも、もうしわけございません!

しかし神戸土産を食って越後平野が広がるのは、それはそれで問題かもしれませんよ。それにしても「いかなご」は良いですな。東京生れの私ですが、味付けは薄味が好みです。関西限定の出汁味「どん兵衛」は元祖より絶対うまい!

というわけで、カニ、イクラ、ウニの豪華海鮮丼を食った彦摩呂に「まるで食べる三色旗やー」って言って欲しい今日この頃でございます。ではごきげんよう。
Posted by やきとり at 2011年05月14日 09:20
お気に召されたようで何よりです。
うまいっすよね。
垂水あたりのメシ屋ではふつうに定食についてきたりします。

おかんが元気だった頃は、春になるとしこたまくぎ煮作って友達やら親戚に配ってました。でもあんときは実は小魚とか嫌いで、食ってなかったのです。
40過ぎたらこういうのがウマーです。
食っときゃよかったな。
Posted by なめぴょん at 2011年05月14日 22:01
 なめぴょん様、いかなごくぎ煮、たいへんおいしゅうございました。ほんとうに、ありがとうございました。
 小生の感想は、
 思ったよりもやわらかく炊かれていて口の中で適度にほぐれて心地良い、
 上品な甘さがある。これが例の水あめの味なのだろうか、
 たまらない旨味にうっとり、
 さすが、なめぴょん様は良い物をご存知でいらっしゃる
でございます。
 小生も、ご飯とお酒のときにいただきました。非常に美味しくいただきました。お酒は喜多方の大和川酒造の冷酒です。ここの酒蔵は北方文化館とかいって、抽象画の展示をしたりするようなちょっと上品なところです。一人で行っても事務所に頼むと、とても可愛い女の子が案内してくれ、高いお酒でもどうぞどうぞと試飲させてくれます。まあ、ヤニさがってなんか買ってしまうわけですね。甘口のお酒なので、好き好きですが。まあ、去年行ったら年配の方に案内していただき、ビフォー・アフターの感に堪えなかったのですが。
 
Posted by L at 2011年05月15日 08:39
>なめぴょんさん
ほほう、母上殿の手作りいかなごですか。手作りできるんですね。それはもう絶対に旨いに決まってます。珍味系の本当の旨さは、大人にならないと分らないですよ。私も子供の頃は、それほど納豆は好きじゃなかったですもん。

>Lさん
仰る通り、ポイントはキレの良い甘さですね。なになに可愛い女の子が案内してくれてタダ酒まで飲ませてくれる大和川酒造ですと? メモしました(笑)。
Posted by やきとり at 2011年05月15日 22:38
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