
現在の万代橋は三代目だそうだ。
年末年始は新潟にいた。12月30日。地元の立呑屋で軽くイッパイやってから、着替えでふくらんだカバンを背負って海浜幕張駅に向った。 集合場所のグリーンタワーの前には、いかにも「昭和の観光バス」といった風情の古びた夜行高速バスが列を作り、暗い表情の若者たちを飲み込むと、それぞれ東北や関西方面に向けて出発していく。私も21:45発新潟行きに乗り込み、黄ばんだレース編みが掛けられた固くて狭いシートに身体を押し込むと、あっという間に眠りに落ちた。途中、栃木県北部にあるSAで目を覚まし、カーテンの隙間から外をのぞくと、一面の雪景色に驚く。どうやら休憩のようだ。広い駐車場はしっかり除雪されているが、路肩には5m近く積み上げられた雪で壁が出来ている。表に出てタバコを吸っているドライバーの横で私もタバコに火を点け、「一晩中1人で運転するのは大変でしょうね」と話し掛けた。無表情だった小柄なドライバーは、「いやあ、休み休みだがら」と、口元のシワに笑顔を刻んだ。

新潟市内は雪の代わりに新巻鮭で埋め尽くされていた。
次に目を覚ますと、バスはちょうど新潟駅南口のロータリーに滑り込むところだった。朝6時半。日付はすでに31日に変わっている。あわてて下車しながら「どーもお世話さま」と言うと、ドライバーは「おつかれさま」と挨拶を返してくれた。意外なことに、ほとんど雪が無い。海に面した新潟市は、実はそれほど雪が積もらないそうだ。もちろんローカル線で山側に2駅も行けば、たちまち銀世界が広がる。大晦日は実家でほとんど寝て過ごし、年が明けてから市内散歩に出掛けた。実家があると言っても、新潟に住んだことはない。

ヤングが集う「ラフォーレ原宿・新潟」。

「新潟アルタ」もあります。地方都市の東京化は嘆かわしい限り。

遠くに謎のタワーを発見。

新潟名物「レインボータワー」はメンテナンスのため長期休業中だった。クリックで拡大。
若者たちでにぎわう万代バスセンター2階にある「レインボータワー」に行ってみた。ところが東日本大震災で損傷して以来、メンテナンスのため運休中とのこと。筒状の白いゴンドラが、7色に塗り分けられた塔を回転しながら上下する仕組みらしい。仕方ないのでブラブラと万代橋を渡り、古町地区に向かった。古町5番町には、水島キャラクターの銅像が乱立するフリージャズなアーケード街があるのだ。

景浦がお出迎え。完全にアル中の目は、クリ拡で確認できます。次に目を覚ますと、バスはちょうど新潟駅南口のロータリーに滑り込むところだった。朝6時半。日付はすでに31日に変わっている。あわてて下車しながら「どーもお世話さま」と言うと、ドライバーは「おつかれさま」と挨拶を返してくれた。意外なことに、ほとんど雪が無い。海に面した新潟市は、実はそれほど雪が積もらないそうだ。もちろんローカル線で山側に2駅も行けば、たちまち銀世界が広がる。大晦日は実家でほとんど寝て過ごし、年が明けてから市内散歩に出掛けた。実家があると言っても、新潟に住んだことはない。

ヤングが集う「ラフォーレ原宿・新潟」。

「新潟アルタ」もあります。地方都市の東京化は嘆かわしい限り。

遠くに謎のタワーを発見。

新潟名物「レインボータワー」はメンテナンスのため長期休業中だった。クリックで拡大。


老舗の菓子店にホームランを打ち込む迷惑な山田。TAI-GAKUだ! クリ拡。

ドリームボールを投げ中の水原。KURI-KAKU。

そういえば年末も神社に行ったっけな。

最近は「お面」は人気がないのだろうか。


最近は「お面」は人気がないのだろうか。

一番人気の屋台は新潟名物「ポッポ焼き」。黒糖と粉で作った菓子。

境内には静かな地帯もある。

尻の辺りにポッポ焼きを2、3本置いたら絵になりそうだ。
片隅に犬の銅像を発見した。土台には「名犬タマ公の像」とある。犬のくせに「タマ」なのである。しかし侮ってはいけない。タマ公は2度にわたって雪崩に巻き込まれた人を救出しているのだ。柴犬のくせに、まるでセントバーナードみたいな活躍ぶり。死んだ飼い主をただ駅前で待っていただけのマヌケなハチ公より、名犬度は遥かに上だ。すごいぞ、タマ公! 境内ではお焚き上げが行われていた。古いお守りや熊手などが次々と投げ込まれ、その度に高い火柱が立ち上がり歓声が湧く。周囲では長い棒の先に結びつけたノシイカが売られていたが、お焚き上げの炎であぶって食う縁起物だそうだ。奥様、聞きまして? ノシイカ1枚1000円ですってよ。霊感商法ですわよ。

クリットをいじると霊感商法の面々が!

ご当地アイドル。

境内には静かな地帯もある。

尻の辺りにポッポ焼きを2、3本置いたら絵になりそうだ。
片隅に犬の銅像を発見した。土台には「名犬タマ公の像」とある。犬のくせに「タマ」なのである。しかし侮ってはいけない。タマ公は2度にわたって雪崩に巻き込まれた人を救出しているのだ。柴犬のくせに、まるでセントバーナードみたいな活躍ぶり。死んだ飼い主をただ駅前で待っていただけのマヌケなハチ公より、名犬度は遥かに上だ。すごいぞ、タマ公! 境内ではお焚き上げが行われていた。古いお守りや熊手などが次々と投げ込まれ、その度に高い火柱が立ち上がり歓声が湧く。周囲では長い棒の先に結びつけたノシイカが売られていたが、お焚き上げの炎であぶって食う縁起物だそうだ。奥様、聞きまして? ノシイカ1枚1000円ですってよ。霊感商法ですわよ。

クリットをいじると霊感商法の面々が!

ご当地アイドル。
【関連する記事】
こんな水原勇気は木之内みどりではないので竹中直人と結婚できません。
ハイヒールリンゴにも似てます。つうか鼻の下は坂本龍一じゃないか。
村上に実家があるとは、里見に続きなんたる偶然なんたる因縁。オイラの先祖の一人であるN村氏は村上周防守忠勝の配下だったのだ。(実は、このN村J衛門家の血統は二百年程前に跡絶えていて、オイラの中に僅かに流れるN村家の血は全くよその家の血。名跡だけが引き継がれているのだけれど)
万代橋の下を流れる信濃川は、石油タンク火災で知られた地震の直後、自衛隊の上陸用舟艇で渡りました。
あれから50年近く経ちますから、ずいぶん変わっているでしょうね。
万台橋聞いたことあるなと思っていたら…北国のご出身でしたか
ははあ、野良猫さんは九重佑三子の世代ですかあ(笑)。で、実家というか、つい1年程前から両親が住み始めたのが新潟でして、私は新潟についてはド素人でございます。村上市もよく分りませんが、検索したところ鮭と牛肉が有名だそうですね。鮭は正月にさんざん食いましたが、関東と違ってソバガラ入りの枕みたいな肉厚な切り身でメチャクチャ旨かったです。
>とむ丸さん
ほほう、とむ丸さんは青春時代の一時期を新潟で過ごされたのですね。旧新潟地震の惨状については義父から聞き及んでおります。それでも一目散に復興が達成されたとか。元々港町の新潟はハイカラな気風もあり、さらに日本人の逞しさなら当然だと思いますが・・・しかも、当時は「核発電所」が無かったですしねえ。
>介護員さん
ふふん、「万代橋」ですYO! 風呂屋の番台には興味ありますけども。で、しかも私は東京生れの沖縄育ちでございます。ブログ的には「北国出身」ですけども(笑)。
やきとり殿が新潟と縁があったとは意外。新潟は当方の第二の故郷です。4年間暮らし、その後も何回も訪れている地です。
伸び悩むダイマツや神鋼神戸、じゃなかった新婚神戸には見習ってほしいですYO!
水原勇気の像が、いつの間にか左腕を高く上げた森福に替わっていたらコワいな。
新潟の風は、QVCマリンの海風とは比較にならないくらい凶暴でした(笑)。それでも独特の異国情緒は、たとえば横浜とか長崎とか、昔ながらの港町に似た風情があって良い町ですね。それとやっぱり酒とサカナが旨い! あと今回食い損ねた老舗「とんかつ太郎」の、名物タレカツ丼は、ぜひ次回チャレンジしたいと思います。
>河村さん
おつかれさまです! フィリピーナといえばウチのロートルのニュースも、今日伝えられましたね。てゆうかなんか昨年の良いニュースといえば岡田のGG賞くらいなもんで、他は全部SBに持ってかれた感じですが、今季は藤岡に期待! 最速1年目で球団史上初の沢村賞ゲットを狙って欲しいです。そういえば、確かロッテの投手って、今まで1人も沢村賞を獲ってないんですよね? あと残念ながら私にとって、木内みどりは「元気が出るテレビ」のオバハンDEATH!
母親の実家が新潟県加茂市なもので、ちょっと懐かしく拝見させていただきました。もうかれこれ20年位行ってないなぁ・・・(遠い目)。
ところで「忠犬タマ公」ですが、確か新潟県の小学校の教科書に載るくらい、県内では有名だったと思います。小学生時分、いとこに「ハチ公より偉い!」と自慢されたことがあります。まあ、人命救助してる分、明らかに偉いでえすねぇ(笑)