2013年03月29日

ハムカツで飲む

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本日は非番。が、最近は加齢のため休日でも朝5時半には目が覚める。ひとまず枕もとのラジオを手探りでON。「おは天」と「ソコトコ」の最終回を聴きながら寝床でグズグズ。8時を回ったところで決意して起床。その、いままで寝ていた布団をやおらベランダに干し、溜まっていた洗濯物を洗濯機に放り込み、シンクに積み重なった食器を洗い、部屋にザッと掃除機をかけると早くも10時。そろそろ腹が減ってきたので、さて何を食おうかと考えを巡らせる。さっきラジオで「4月中旬の陽気」と言っていた通り、なるほど今朝は暖かい。昨夜の酒がやや残ってはいるものの、とにかくのどが乾いた。よし、今日の昼飯はビールとハムカツで決まりだ。

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私のアパートの近所に、住宅街の中でポツンと1軒営業している肉屋があって、そういう肉屋の例にもれず、フライ関係の惣菜が充実している。私はそこのササミフライ(50円)が好きなのだが、今日はとにかくハムカツだ。まるで4月のような花曇りの陽気。口笛で「マイ・フェイバリット・シングス」のメロディーを吹きながら自転車を駆る。5分ほどで店に到着すると、好都合にも通常80円のハムカツが50円というセール日だった。今日はついてるぞ。いかにも肉屋のオカミさんといった風情の太めのオバサンに「ハムカツ3枚ください」と言うと、「ちょうどいま揚げたところですよ」と手渡してくれた紙袋は、なるほどホカホカと温かい。そいつを自転車の前かごに入れて、スーパーへと急ぐ。そこで缶ビールと缶チューハイを調達してから、ハムカツが冷めるのを気にしつつアパートへ引き返す。

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途中、サクラが満開の公園を通ると、子供たちの元気な声、声、声。自転車をとめ、前かごのビニール袋と紙袋に目を落とす私。このサクラを見ながらあそこのベンチでこいつを飲ったら最高だろうなと思いつつ、しかしそのベンチは翔太くんママやエリカちゃんママたちが独占している。仕方ない。帰ろう。アパートに戻るとさっそく缶ビールをひとくち飲み、紙袋を破いてハムカツを左手で持つ。ハムカツは手づかみで食うのが正しい。黄金色のコロモにザクッと歯を立てると、よかった間に合った、まだ熱い。シャクシャクと奥歯で噛むと揚げ油の味がじんわり舌の上に広がる。ソースはどうしたって? 慌ててはいけない。1枚目は何もかけずに食って、ハムカツの味そのものを楽しむのだ。最初に揚げ油の味、次にその何度も使い込んだ油の味に負けない、馬や羊やウサギの肉を結着させた安いハムのあの風味が立ち上がってくる。

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これこれ。最近は厚切りの良いハムを使ったハムカツを見掛けるが、あれはダメだ。ハムカツならではの野趣あふれる風味がまったくない。こういう安っぽい最低のハムを使ってこそ、本物のハムカツと言える。油っぽくなった口中に、すかさず冷たいビールを流し込む。はあ、春だなあ。あっという間に最初の1枚を食い終わり、さて2枚目にはウスターソースを慎重に染み込ませる。ソースを「かける」のではない、あくまで「染み込ませる」のだ。ちょろちょろと糸を引くようにソースをコロモに染み込ませていく作業が楽しい。そして、その焦茶色のシミが出来た部分をジャクリとかじりとる。うーん、旨い。辛口のウスターソースがハムカツのプチ「ケモノ臭さ」を包み込みながらも、同時に拡大する。すかさず缶チューハイを開けのどに流し込む。これこれ、この買い食い感、駄菓子感がたまらないのだ。缶ビール1本、缶チューハイ2本、ハムカツ3枚をたいらげて大満足。しかしさすがにハムカツ3枚は胃にもたれた。ま、それだけの話です。


posted by やきとり at 16:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 飲食方面 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんだか美味しそうに見えるんですが写真の腕が上がりましたか?
あるいは、買ってきた食材に「自分で手を加えた」途端にまずく見えるという特技でも。。。
Posted by  非国民 at 2013年04月02日 19:37
おはようございます! いや、まあ、そのカメラも腕もずーっと変わらないのですが、
スッカリ「趣旨」を忘れてしまい、思わずうまそうな感じで撮ってしまいましたよ。

それでも2枚目の歯型付き写真で、コロモの下に透けて見える、「安ハム」の赤い輪郭は、
我ながらよく撮れたなあと脳内自画自賛でございます。
Posted by やきとり at 2013年04月03日 22:24
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