2014年02月01日
クロコさん
クロコさんが亡くなったことを、今朝知る。このような下らないブログにも、時折コメントをくださった、私より一回りも上のイラストレーターの方である。面識はないが、なんとなく、いつかお会いして、60年代の新宿や高田馬場の様子や、アルバート・アイラーのレコードの話なんかを聞かせてもらう日がいずれ来るような気がしていた。インターネットでのお付き合いが始まったのは6年か、7年ほど前だったか、以来クロコさんのブログはずーっと拝読してきた。子供のように残酷で無邪気なイラスト、アルバート・アイラーのようにカラフルでポップな写真、そして水のように透明で屈折した文章。それらが渾然となって醸し出すクロコさん独特の、やわらかな視線。時に感情的になり暴走してしまう私にとって、フダンは物静かだけど実は芯のある美術の先生みたいな、心のどこかで拠り所となる存在だった。
タキシード猫クロコ・プリンセスの怠惰な日常(FC2ブログ)
古いパソコンの液晶モニター越しに、クロコさんのお顔を初めて拝見した。「やはりこういう人だったか」と変に安心しながら、「やはりこういう人と古い東京やアルバート・アイラーの話をしてみたかった」と思った。クロコ兄のご冥福を心よりお祈りします・・・なんて言ったらクロコさん当人にやんわり窘められそうなので、ヒトコトだけ。合掌!
この記事へのトラックバック
たったいま、わたしも知りました。わたしも勝手に、クロコさんにはいつかきっとお会いしてお話できるような気がしていたのに、本当に悲しくて残念です。グループ展、見に行っとけばよかったなぁ・・・