数年前から自覚はあったのだが、いよいよ小さい文字が見えなくなってきた。老眼である。約5年前、薄暗い場所でちいさい文字を読む仕事に就いてから急速に進行したような気がする。まあ持って回った言い方をしなくとも、いわゆる郵便配達のアルバイトなんだけど、どんなに晴れた日でもマンションによっては集合ポストの裏側はとても薄暗い。字が見えない。特に「5」と「6」は判別がつかないし、画数の多い漢字なんてタダの灰色のシミだ。
老眼鏡を買うべきだろう。そんなことはとっくに分っていた。しかし48年の人生の中でメガネなどタダの一度もかけたことがない私にとって、それは敗北なのである。しかも先月の視力検査で、我が両眼はそれぞれ左1.5、右1.2というハイスコアを叩き出したばかり。なぜメガネなどという屈辱的な人工物を装着せねばならんのだ?
・・・いや、分っている。視力と老眼は別物だということを。おまけに、これ以上意地を張っていては仕事に差し障りが出ることだって理解している。そこでちゃんとしたメガネ屋だと2万円近くするらしいので、ひとまずダイソーの老眼鏡を買ってみた。108円である。すると老眼にも「度数」があって、1.0から5.0まで数字が大きさで進行具合を表しているそうだ。店頭で適当に試して1.5を選ぶ。さっそく帰ってかけてみたら、おおお、よく見える! 何年も前からルーペ無しでは読めなくなったCDのライナーノーツがすらすら読めるではないか。まあルーペの代わりに老眼鏡かけてるんだけど。
ところが目を上げてレンズ越しに遠くを見ると、逆に視界がぼやけて頭がクラクラする。ははあ、だから老眼鏡をかけた年寄りは、こちらを見る時にレンズを避けるため上目遣いになるのだな。またひとつ勉強になりました。私も仕事中は鼻先にぶら下げておいて、手許を見る作業のときだけレンズ越しに見ることにしよう。とまれしばらく試用期間である。
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やきとり様もついに老眼鏡仲間ですね。
私はダイソーも持ってますけど、乱視が入っているので眼鏡屋で作りました。平井駅前に安い眼鏡屋があって遠近両用にしたのです。1万円前後だったかな。いろいろオプションを付けて来ようとしたのですが、全部断りました。
でも老眼鏡としては使いにくいです。ずいぶん下目遣いにしないと近くは見えないのが辛い。だから、本を読むときは眼鏡を上げてしまって裸眼です。でも、遠視と近視の中間の中視のゾーンもあるそうで近眼鏡よりは快適です。細かいものを見るときは父の遺品の牛乳瓶の底を掛けています。
眼鏡も安くなったので次は遠近両用もありだと思いますよ。別当薫さんのCM、HOYAバリラックスIIに憧れていたので、パチモン?といえども買えるようになったので嬉しかったです。
わたしは故老じゃから老眼は当たり前なんですが、視力も落ちました。昔は、かなり遠い中吊広告でも読んでいたし、隣に座った人の文庫本も読めたのですけど。
若い頃に視力が良すぎる人は、後になって極端にダウンするそうですね。きっと私もそのクチです。小学生の時に2.0というミラクルハイスコアを叩き出したことがあるのですが、あれは半ばヤマカンで答えたような。まあ田舎の子供はおしなべて目だけは良かったです。昔はPCもゲームももありませんでしたしね。
もっとも隣の人の文庫本は読んだことないですけど(笑