明日からマイル・・・じゃなくてメビウスライトも、410円から430円に値上がりする。仕事帰りに寄ったスーパーで、せっかくだから1カートンくらい買い置きしておくかと思ったものの、1箱だけにした。なにしろあればあったでスパスパ喫っちゃうから、消費増税分を差し引いても、結局カネが掛かるのだ。同じ理屈で、私は缶ビールも買い置きはしない。やっぱりね、あればあったで飲んじゃう。たとえば晩酌後、「あー今日もたらふく飲んだな。さて風呂でも入って寝るか」となるでしょ。のんびり風呂に浸かってから上がると、もちろん咽喉が渇いてるから「そう言えば冷蔵庫でビールが冷えてるな。あと1本飲んでから寝るか、プシッ!」と、やっぱりカネが掛かるのです。まあ嗜好品に限らず、明日からはなるべく物を買わないようにして、安倍政権と日本経済を転覆させてやりましょうや、ご同輩。
2014年03月31日
2014年01月22日
100,000万年後の安全
2014年01月13日
2014年01月02日
夜のNHK
12月28日の話である。
21時前、アパートに帰宅したら暗闇の中、隣(5年前に仕事をリタイヤした小林さん・女房子供なし)の部屋の前をこそこそと嗅ぎ回っている怪しい男(30代半ば)がいた。「すわ泥棒か」と、自分の部屋の前に立ってそいつを睨みつけると、腰をかがめて寄ってきて「こちらの部屋にお住まいのダンナさんですね。あ、NHKです。いまテレビを視聴できる機器の調査を行っています」と言う。
なるほど、郵便局で使っている物より余程複雑で意味ありげな携帯端末を首から提げているが、社員証や、身分証明書等の提示は無い。私は即答「テレビなんかずーっと昔に捨てたよ」「あー、ではワンセグとか視聴可能な機器はお持ちでは」「パソコンは持ってるけど10年近く前のやつだし見れないよ」「あとケータイとか」「ケータイは一昨年、仕事で仕方なく買わされただけで、アイ?モード?とかも契約してないし、俺は世捨て人というか、世から捨てられた人?みたいな?まあ変な人間だから、テレビもケータイも大嫌いなんですよ」「あー、そうですか・・・では、こちらのお部屋にはテレビが受像できる機器が無いということで、登録させていただきます」「登録って何?」
「いや、はい、あの」「だいたいNHKって安倍晋三の言いなりでしょ」「あ、ああ・・・」そこで男は「はい・・・確かに・・・」と少し黙る。「マスコミなんだからさ、権力をマトモに批判してくれればテレビも買うしNHKも見るし、もしかしたら受信料も払うよ。見てないから詳しく知らないけど、いまのNHKって、まるで大本営らしいじゃん」「・・・はあ」「まあ、あなたもバイトでしょ。俺もバイトだけど」「はい」「帰ったら偉い人に言っといてよ」「あ、分りました」男はペコリとひとつ会釈してから、首に掛けた端末を何やら操作しながら立ち去る。あれはドアの前で音を聞いてきたんだろうな、部屋の中からテレビの音が聞こえるかどうか。まあ、そんなことより明日も忙しいし、早くイッパイ飲って寝ないと。部屋に入るとドアの内側に、さっきの男が投函したと思しきチラシが落ちていた。
2013年09月29日
2013年09月08日
悪夢

2013年08月30日
温泉
「たたかれるわ、商標はダメだわ…」自虐的にPR 大分県が「おんせん県」CM制作(西日本新聞)
2013年08月25日
動画
原子力戦争(1978)
映画の舞台は浜岡だが、45分40秒過ぎに挿入される「アポ無しゲリラ撮影」シーンは、福島第二原子力発電所正門とのこと。
映画の舞台は浜岡だが、45分40秒過ぎに挿入される「アポ無しゲリラ撮影」シーンは、福島第二原子力発電所正門とのこと。
2013年08月19日
2013年08月10日
都会の避暑地
学生時代、お盆が近くなり友人がそれぞれ帰省してしまうと、私はヒマを持て余した。エアコンなど無い四畳半の下宿は朝夕問わず、サウナ風呂状態である。そこで山手線の始発が動き出す時刻を狙って、まだ薄暗く、ごくたまにタクシーが行き交うだけの早稲田通りをとぼとぼと歩く。手にしたビニール袋の中にはセブンスター1箱と100円ライター、文庫本が5冊。熱帯夜未明のねばつく空気の中を泳ぐようにして高田馬場駅に着くころには、全身汗みずくである。さっそく120円の切符を買い山手線に乗り込むと、たちまち額の汗がひいていく。ああ涼しい。時間が早いので、車内は閑散としている。端の席に腰をおろし、まずホームの自販機で買った缶コーヒーを飲むと、ようやく人心地つく。
お盆の間、私はエアコンの効いた山手線の中で1日中、本を読んだ。東京から人がいなくなるので、ラッシュアワーも無い。元々電車の中というのは読書がはかどる場所だし、車窓に広がる真夏の光景に時折目をやりながら、涼しい車内で本を読むのは快適だった。すこし寒くなってきたらどこでもいい、灼熱のホームに降りてタバコを吸う。まだ国電のホームでタバコが吸える時代だ。悠々と一服くゆらしてから、次にやってきた山手線に再び乗り込む。腹が減るとキオスクで買ったパンをホームのベンチで食った。カネに余裕があれば、池袋か品川の立ち食いそば屋で、かけそばか月見そばを食った。外回りに飽きたら内回りに乗り換えて気分をかえる。そうやって、山手線の軌道をぐるぐると回り続けた。
そんなある日、高田馬場駅で先輩が乗ってきた。「おう、やきとり。どこ行くんだ?」「はあ、どこに行くわけでもなくて」私が事情を説明すると、先輩は「馬鹿だなあ」と笑った。「これから映画を見に行くんだけど、一緒にどうだ?」先輩は、当時封切中の『ラスト・エンペラー』を見に行くという。映画代を出してくれるというし、連日の読書にも飽きていたので、私は先輩に付き合うことにした。新宿の映画館はエアコンに加え、当然ではあるが、シートの座り心地が山手線とは比較にならないくらい快適だった。「やっぱり電車の中より、居心地がいいですねえ」と、素直に感想を述べると、先輩はまた「馬鹿だなあ」と笑った。
映画がはねてからコマ劇場ウラの小さな居酒屋で、2人で酒を飲んだ。その店にはエアコンが無く、その代わり狭い店内のあちこちに置かれた煤けた扇風機が、甘ったるいモツ焼きの匂いのする空気を必死で掻き回していた。汗をかきながらチューハイを飲みモツ焼きを食う。それはそれで最高なのだが、「帰りに山手線をもう1周してから下宿に戻ります」と言うと、「よし、俺も付き合おう」と先輩はまた笑った。